友達がカラオケで突然ED『美しさは罪』を歌い始めて「お前、知ってるのか!?」と思わずコーラ噴出す。



濃い…(※ちなみに出てるのは両方とも男でガチホモです)
実は私もおぼろげに記憶していただけで、検証の為にニコ動見て本編に大ハマリ。クックロビン音頭のメロディに目からウロコです。ぱぱんがぱん、♪だーれっが殺したクックロービン♪
パタリロ! 80 (花とゆめCOMICS)


パタリロ!』は私が唯一安心して読めるBLまんが。っていうかこんなアレなものを夜の七時というゴールデンタイムに流していた当時の日本のアニメ界って色んな意味で素晴らしい…。知人のお兄さんからもらったたくさんのマンガ本の中に一冊だけ入っていた『スターダスト計画』のコミック読んで、どう見ても女にしか見えないマライヒが「男は妊娠なんかしないんだー!」と叫んでいるのを見て困惑したのを今でも覚えている。登場人物の美形はみんな同性愛者ばっかり(主人公のパタリロ自身は異性愛者)、というか、レギュラーで出てくる女性はパタリロの母上くらいで後は男ばっかしの魅惑の世界。腐女子ばかりに持て囃されそうな設定だが、『パタリロ!』は私の周囲では野郎にも人気がある稀有なBLまんがでもある。


というのもこの作品は(上のEDとOPの極端な落差からもわかるけど)ギャグとシリアスが絶妙な掛け合いで構成されているハイセンスな漫画。耽美で少年愛、という点にこだわらなければギャグの部分だけとっても凄まじい言葉の応酬で、作者の知識の幅と博識を伺わせる上に小気味のいいテンポがトントンと続き、作品が白ける気配を一切感じさせない。当時のマンガ作品と比べても、現在のギャグ漫画のボケとツッコミのテンポと殆どズレない感覚はとにかく圧巻。昔のギャグ漫画のテンポって、大体1、2コマで前フリが入って大ゴマでオチ、というのが基本だけど、『パタリロ!』は1コマ1コマでボケとツッコミが錯綜してめいっぱい続くのだ。リアルで漫才見てるみたいな錯覚。リケッチア梅毒スピロヘータも全てこの作品が教えてくれました…!


バンコランかっこいい。子供の頃はただの変態だとしか思えなかったのに。絵柄が個性的なので苦手な人も多いけど、バンコランの美少年キラーぶりとパタリロのアホさはいつ見ても和む。